ここをそれは、ある九月の、雨の降る夜のことでした。その日私と妻はレイトショーを見た帰りで、楽しい時間を過ごしたはずでした。しかし、自宅に近づくにつれ、段々と気分が重くなっていました。それは、一週間ほど前から自宅の駐車場裏の草むらで鳴いている子猫のせいでした。その子は近所を縄張りとしていた野良猫の子どもで、生まれて暫くは母猫達と一緒に居たのですが、ある日を境にひとり取り残されていたのです。母猫を求めて鳴く声は、日に日に弱まっていき、私と妻の気持ちを重くしていました。雨の車内で私達は、「もし今日帰ってまだ裏で鳴いていたら、とりあえず家に連れて帰ろう」そう決めて帰宅しました。
車を降りると、子猫の声は聞こえませんでした。きっと母猫が迎えに来たに違いない。そう思い込もうとして玄関へ向かおうとしたその時、か細い声で「みゃあ」と言う声が聞こえました。私は大急ぎで草むらを仕切る網を掻い潜り声のする方へ向かいました。驚いて逃げ去ってほしいと思いましたが、子猫はそこに居ました。おそらくそんな元気も残っていなかったのでしょう。抵抗もせず私に抱かれたままうちに連れていかれました。その日は取り敢えず温めたミルクを飲ませ、翌日動物病院に連れていくことにしました。 次の日、動物病院で一通りの検査をしてもらいました。寄生虫はいないが、成長が平均的な月齢の猫に比べかなり遅れていること、かなり幼い時期に母猫と離れたために成長ともに何らかの支障が出るかもしれない、とのことでした。そんなことを聞かされては、もうこの猫を手放すことが出来なくなりました。こうして秋日子は我が家の一員となりました。 私はそれまでミドリガメより大きな生き物を飼ったことがなく、ネットで検索してひとまず必要な物品を調べました。秋日子は歯も生えていないので食事は専用のミルクになります。猫が牛乳を消化吸収出来ないと、その時初めて知りました。それとトイレも買いました。 それから暫くは毎日が楽しみでした。秋日子はすぐに懐いてくれて、私がミルクを用意するとすぐに寄ってきて、哺乳瓶から美味しそうにミルクを飲みました。日に日に大きくなり、お腹もタプタプして、ちょっとミルクあげすぎかな?と思いましたが、何かおかしいと気づきました。うちで暮らし始めて約10日、最初の2日以降うんちを一切していないのです。と言うことはタプタプのお腹はの中には?私は妻に明日動物病院に連れて行って、原因を調べてくれるようにお願いしました。私はサラリーマンで9時5時の生活ですが、妻はフリーランスで働いていて比較的時間の自由がきくのでした。 翌日帰宅すると、すぐ妻に診察結果を尋ねました。しかし「今日は忙しかったから行かなかった」との事。私はものすごく怒りました。こんな小さな生き物、ちょっと目を離したら直ぐに死んでしまうかもしれないのに、貴女には憐憫の情が無いのか?そういって妻を責めました。次の日病院に連れていくと、子猫はうんちのタイミングがまだ分からないので、親猫がお尻を舐めてあげないと行けないと言われウエットティッシュで軽く拭いてあげるといいという事を教わりました。診察台の上でお尻を拭かれた秋日子はすぐにうんちをしました。 それからは、のびのびと成長してすっかり母猫と同じ様な美猫になりました。現在、14歳ですが、未だに甘えん坊で名前を呼ぶ度に、甘えた声で寄ってきて頭をすりすりしてくれます。躾がいいのか、人を噛んだり引っかいたりという事も全然しません。 とても温厚な猫になりました。ただ問題なのは、栄養状況が良すぎたのか幼い頃の飢餓体験がよほどトラウマになっているのか、食に対する欲求が強すぎ、合う人全てに「でかっ!!」と言われるおデブちゃんになってしまったことです。 元気なので気にはしていませんけど。
0 コメント
大切なペットには健康でいてほしいものですが、やはりどうしても多少のケガは避けられません。
飛び上がった際に脚を傷つけたり、思いきりぶつかったりする活発な子もいるでしょう。 早く治してあげたいものですが、いざ動物病院に連れて行くと、治療中に薬がしみたり、怖さを感じたりして暴れてしまう子もいます。 かわいいペットには、なるべく苦痛を減らして治療を受けてほしいですよね。 そんなときに役立つのが、ハンディタイプのパルス式レーザー治療器なのです。 レーザー治療器の特長は、何と言っても痛みを軽減しながら治療できるところ。 まず、治療時の痛みがありませんし、鎮痛作用も備わっているためその後の痛みも改善してくれます。 レーザー光は、細胞の深層に届いてさまざまな症状の解消につながります。 ハンディタイプの治療器なら、大きさもかさばらないため、お好きな場所で手軽に治療を施すことが可能なのです。 また、動物用としてのみならず、ご自分の持病の治療用にレーザー治療器を活用される方も増えてきています。 これらのレーザー光には、関節や筋肉の炎症を抑えるなどの効果があり、前述の通り痛みの軽減にも活かされています。 レーザー治療器のメリットというのは、もともと生物に備わった自然治癒力を高めて症状を改善していけることです。 細胞の活性化を促進し、かつペットたちの気持ちを考えた素晴らしいアイテムだと言えます。 今後もますます進化していくパルス式レーザー治療器から目が離せません。 https://www.nittokumedic.com/shop/item/post-7101.html |